2008年06月24日
Linux上でWindowsソフトを動かすWineをテスト
今の世の中にはWindows以外のOSがいくつかありますが、その中でもMacをメインに使用しているユーザはかなり存在します。私の周りにも何人かいます。しかし、Linuxをメインに使用している人は残念ながらいません。
Linuxはサーバとしては言うことはないのですが、デスクトップ機として使用するには少々不便です。
Windowsの場合は必要とするソフトが数多くあるのですが、Linux系となるとどうしても限られてしまいます。
そんな中、Linux上でWindowsのアプリケーションを動かすためのソフト「Wine」がこの度正式リリースされました。
下記にそのWineを実際に使用してみた結果を簡単に報告したいと思います。
Linux上でWindowsのソフトを動かすソフトはLinuxユーザならおそらく知っている人も多いかと思うWine(Wine Is Not An Emulator)はWindowsのAPI技術をLinux上で実装することによって、Windowsで使用する事ができるソフトをLinux上で動作させる事ができるソフトです。(少々言い回しがややこしいですが)
このWineは実は15年前からあるソフトなのですが、この度、やっとバージョン1.0となって正式リリースされたものです。なぜ、15年もの歳月が掛かったのかというと、おそらく、先日公開されたWindowsのソースコードによって正式リリースする事ができたのではないかと思います。
今回の正式リリースに伴って、当方の仮想環境でもあるCentOS 5にこのWineをインストールして試してみました。
Wineのインストール、Windows系のソフトのインストール方法は
はじめての自宅サーバ構築 Fedora/CentOS - Windowsエミュレータ(wine)
が参考になります。Wineは正式リリースされましたが、Yumのリポジトリにはありませんので、サイトに書かれているDagリポジットからインストールする必要があります(Dagリポジットからのインストールではバージョン1.0となっています)
Wineインストール後、私が必ずインストールするID Managerをインストールしてみました。
インストールするときに疑問に思っていたのですが、ソフトのインストール先がどこになるのかということです。通常、Windows系のソフトをインストールするとソフトは「C:\Program Files」ディレクトリに保存されますが、Linuxにはもちろんそのようなディレクトリは存在しません。
ID Managerをインストーラーが起動し、インストール先を選ぶ箇所に来るとやっぱり「C:\Program Files」になっています。
とりあえずそのまま進めてみると、確認画面でもやっぱり「C:\Program Files」となっています。ただ、インストール元ファイルが「Z」ドライブになっています。
そのまま進めたところ、問題なくインストールができました。もちろん起動も。起動用ショートカットはデスクトップ以外に[アプリケーション]内に「Wine」というディレクトリができ、その中にも起動用アイコンがあります。デスクトップのアイコンを削除しても大丈夫ですね。
さて、起動も問題なくでき、気になるファイルの保存先なのですが、調べてみたところ、「home」ディレクトリの中に隠しディレクトリで「.wine」という物があり、その中にdrive_c、Program Filesがあり、更にその中にファイルが存在することとなっていました。
これで、WineがあればLinux上で全てのWindowsソフトが動作するかと思ったのですが、どうもそうも行かないようです。上記画像を見てもらうとわかる通り、私がVB6で作ったTagBarをインストールしてみたところ、インストール途中で強制終了してしまいました。
どうも、システムに依存するランタイム等が必要なアプリケーションは上手く動作しないようです。もしかしたら、.Net Frameworkが必要なアプリケーションも動作しないかもしれませんね。
Wineの公式サイトでは動作するアプリケーションがまとめてありますので、気になる方はそちらを参照ください。
全てのWindowsソフトが動くわけではありませんが、使い方によっては非常に有効なソフトかと思われます。Linuxをメインに使用したいと考えている方は試してみてはいかがでしょう。
Wine HQ
このWineは実は15年前からあるソフトなのですが、この度、やっとバージョン1.0となって正式リリースされたものです。なぜ、15年もの歳月が掛かったのかというと、おそらく、先日公開されたWindowsのソースコードによって正式リリースする事ができたのではないかと思います。
今回の正式リリースに伴って、当方の仮想環境でもあるCentOS 5にこのWineをインストールして試してみました。
Wineのインストール、Windows系のソフトのインストール方法は
はじめての自宅サーバ構築 Fedora/CentOS - Windowsエミュレータ(wine)
が参考になります。Wineは正式リリースされましたが、Yumのリポジトリにはありませんので、サイトに書かれているDagリポジットからインストールする必要があります(Dagリポジットからのインストールではバージョン1.0となっています)
Wineインストール後、私が必ずインストールするID Managerをインストールしてみました。
インストールするときに疑問に思っていたのですが、ソフトのインストール先がどこになるのかということです。通常、Windows系のソフトをインストールするとソフトは「C:\Program Files」ディレクトリに保存されますが、Linuxにはもちろんそのようなディレクトリは存在しません。
ID Managerをインストーラーが起動し、インストール先を選ぶ箇所に来るとやっぱり「C:\Program Files」になっています。
とりあえずそのまま進めてみると、確認画面でもやっぱり「C:\Program Files」となっています。ただ、インストール元ファイルが「Z」ドライブになっています。
そのまま進めたところ、問題なくインストールができました。もちろん起動も。起動用ショートカットはデスクトップ以外に[アプリケーション]内に「Wine」というディレクトリができ、その中にも起動用アイコンがあります。デスクトップのアイコンを削除しても大丈夫ですね。
さて、起動も問題なくでき、気になるファイルの保存先なのですが、調べてみたところ、「home」ディレクトリの中に隠しディレクトリで「.wine」という物があり、その中にdrive_c、Program Filesがあり、更にその中にファイルが存在することとなっていました。
Wineでインストールしたファイル類はhomeディレクトリの.wineという隠しディレクトリ内にある
これで、WineがあればLinux上で全てのWindowsソフトが動作するかと思ったのですが、どうもそうも行かないようです。上記画像を見てもらうとわかる通り、私がVB6で作ったTagBarをインストールしてみたところ、インストール途中で強制終了してしまいました。
どうも、システムに依存するランタイム等が必要なアプリケーションは上手く動作しないようです。もしかしたら、.Net Frameworkが必要なアプリケーションも動作しないかもしれませんね。
Wineの公式サイトでは動作するアプリケーションがまとめてありますので、気になる方はそちらを参照ください。
全てのWindowsソフトが動くわけではありませんが、使い方によっては非常に有効なソフトかと思われます。Linuxをメインに使用したいと考えている方は試してみてはいかがでしょう。
Wine HQ
Category is ソフトウェア.
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